「酒は百薬の長」じゃない!? 正しいお酒の付き合い方
ふっちーこと渕上です!
平成最後のクリスマスも終わり、2018年の終りが近づいてきました。
12月のこの時期はクリスマスパーティー、忘年会、納会などお酒を飲む機会が多い時期でもあります。
年末帰省される方は、普段家飲みをしない方でも実家のご両親と晩酌、地元の友達と飲み会、年が明ければ新年会など仕事やプライベート両方でお酒の機会がたくさんです。
イベントごとで楽しくお酒と付き合うのは良いですが、気になるのは健康面ではないでしょうか。
お酒は好きでも健康面で気になる方、付き合いで飲まなきゃいけない方、翌日ひびかないように飲みたい方に、お酒の飲み方・付き合い方を書いた『酒好き医師が教える 最高の飲み方 太らない、翌日に残らない、病気にならない』をご紹介します。
酒好き医師が教える 最高の飲み方 太らない、翌日に残らない、病気にならない
- 作者: 葉石かおり,浅部伸一
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 単行本
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これで万全!悪酔い・二日酔いを防ぐ飲み方
悪酔い・二日酔いの対策は血中濃度を急激に上昇させないことです。
血中濃度の上昇はアルコールの吸収を抑えることで防げます。
アルコールは胃から吸収されると思っていましたが、胃からの吸収は5%にとどまり、のこり95%は小腸から吸収されるそうです。
そのため胃の中に入った内容物をできるだ胃にとどめ、小腸に送るのを遅らせることで吸収を抑えることができます。
そのために油ものを食べることを本書ではすすめています。
油ものは吸収に時間がかかるため、胃にとどまる時間が長くなります。
いきなり油ものを食べるのはもたれそうですが、マヨネーズをつかったサラダ、オリーブオイルを使ったカルパッチョなどでも対策できます。
飲む前に牛乳で胃に膜をはるということを聞いたことがあるでしょうか。
牛乳には脂肪分が含まれているので、これは効果があるそうです。
お通しの生キャベツは理に適っていて、胃の粘膜表層のムチンを増やすビタミンUが含まれています。
他にもタンパク質で胃を守る納豆、タコやイカに含まれるアルコール分解を手伝うタウリン、ごまに含まれるセサミン、水の摂取が悪酔い・二日酔い予防になると紹介しています。
お酒のメリット・デメリットは?
お酒は「百薬の長」と言われますがどのようなメリットが有るのでしょうか?
また、本当に身体に良いのでしょうか?
本書はお酒の良い面、悪い面 も紹介しています。
お酒のメリット
- 虚血性心疾患のリスクの低下
- ほどほどの量(週にビール350ミリリットルを1〜6本)であれば認知症のリスク低下
- 本格焼酎(特に芋焼酎と泡盛)に動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞を引き起こす血栓を溶解する効果
- 本格焼酎には善玉コレステロールの増加効果
お酒のデメリット、リスク
- がん、高血圧、脳卒中、膵炎のリスク上昇
- 肥満、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病
- 寝酒にはうつのリスク
- 口臭の悪化
- 飲酒後の入浴によるヒートショック
- アルコール依存症
お酒にはメリットがありますが、百薬の長でいられるのは条件付きと言っています。
「Jカーブ効果」と呼ぶデータがあり、横軸に飲酒量、縦軸に死亡率をとると、グラフの形状が「J」の字に似ることからそう呼ばれています。
つまり、適量を飲む分には死亡率を下げますが、一定量を超えると死亡率が上昇するということです。
いかがでしたでしょうか。
対策を取ればお酒をいくらでも飲めるということではなく、適量を守ることが重要です。
本書では病気のリスクを下げる方法、お酒の量を減らす方法、口臭対策の歯磨きの仕方など、詳細な説明も載っています。
上手にお酒と付き合い年末年始を健康的にすごしましょう。
本書はマンガ版も出版されています。
下記にリンクを貼っておきますので、自分にとって読みやすい方をお手にすると良いと思います。