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コミュニケーションを学ぶ~「察しない男 説明しない女」を読んで~

日々生活をしていて感じるのがコミュニケーションの重要さ。

伝わっていないなと感じることが多々ありますが、そんな中、手に取った本がこちら。

 

察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方

察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方

 

 

人間の思考を男と女の二通りに分け、特徴や接し方、考え方の違いを例を用いて分かりやすく説明してあります。

 

「同じ人間なんだからわかるはず」「日本人同士だから伝わるはず」。

この思い込みが、男女のコミュニケーションのすれ違いを生むのです。


まず初めにそうだよな!と思った部分です。

ここでいう男女のコミュニケーションは性別的なものではなく、コミュニケーション上の分類としてのもの。

男性であっても女性的なコミュニケーションの人もいて、女性であっても男性的なコミュニケーションを取る方もいます。

この差は、外国の人と接するよりももっと難しいと著者は書いており、
「男と女は、異星人だ」と言ってもいいほどらしいです!

この表現の大胆さに驚きと、そう思って接することが大事だよなとも感じました。

 

本書は「基礎編」「恋愛/セックス編」「結婚/家庭編」「仕事/職場編」の4つの場面に分けた解説と、様々なシーンに異星人にも通じる魔法のフレーズ、「ひとくち男女語会話」が書かれており、勉強になる部分が多かったです。

 

「当てはまる・当てはまらない」「当たっている・当たっていない」が、この本の読み方ではありません。

むしろ注目すべきは「自分ではない」ほう。「自分に当てはまらないほうの人への対処法」です。

 

よくタイプ別にして、型にはめるようなものもありますが、本書は大事なことを伝えているなと思いました。

 

同じ内容を伝えているつもりだけどミスコミュニケーションが起こってしまうこともあります。

そこをただの方法論ではなくて、ちゃんとした理論に基づいて説明されているので、納得度が違いますし、すぐに普段のシーンから取り入れられることばかりでした。

お互いのことを少しでも理解し、尊重しあえる関係になれたら仕事もプライベートも円滑に進みますよね。

そして、あとがきの「特定の人としかうまく付き合えないとつまらない人間になってしまう」というフレーズにも共感しました。

 

他者との理解を深め、人を受け入れる器を広げてくれるので、単なる恋愛術本ではなく、ありとあらゆる人間関係に悩む方にぜひお勧めしたい一冊です。