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歴史に学ぶ~仕事に効く教養としての「世界史」を読んで~

ふっちーこと渕上です♪

近年、近隣国の変化が世間をにぎわせていますね。

そんな中、タイトルが気になって手に取った本がこちらです。

 

仕事に効く 教養としての「世界史」

仕事に効く 教養としての「世界史」

 

 
著者の出口治明さんが5,000冊以上の読書体験を元に、

「これまで日本がたどってきた道を正しく把握する鍵は日本史ではなく、世界史の中で日本を見ること」大事にしているので、読んでいて歴史を俯瞰して捉えることができます。

 

国と国との関係から生じてる様々な情勢を通して日本を見ることで、歴史がより具体的にわかってきますし、相手の国の事情もわかってきます。

 

本書では、「なぜ歴史を学ぶのか」というところから、キリスト教と仏教、ローマ教会の力の源、世界史の観点から眺める日本などにも触れられていますが、日本にとって何かと話題になる中国についても触れられており、こちらも非常に興味深かったです。

 

出口さんの歴史観が読んでいてとてもなるほどなと共感できました。

 

「歴史は文科系の学問ではなく総合科学なのです。

もっとも文科系、理科系の区別があるのは、日本ぐらいのものですが。

一部の人は、よく民族の数だけ歴史があると言ったりしますが、その考え方は間違っています。

歴史の正しい姿はやはり1つなので、丁寧に文献を読み、いろいろな自然科学の手法を駆使することによって、たとえば土器や花粉や地層を調べたりして、いろいろなことがわかってきて、より正しい姿に近づくことができる。それが歴史なのだという気がします」

 

自分の視点で物事を見ていますが、実際に起こっている出来事は一つだけで、解釈次第ではいかようにも捉えられるなと思います。 

 

各国の歴史における人物や出来事が細かく書かれており、これだけの情報量が1冊にまとまっているので、視野を広げたり、新たな角度から世の中を捉えていくのに読むと非常に価値のある一冊です!

 

そして、出口さんが読者宛に送っているメッセージが印象的でした。

 

「とりわけ未来ある若い皆さんには、人生の出来事に一喜一憂するのではなく、長いスパンで物事を考え、たくましく生き抜いてほしいと思います。

そのためには、目前の現実にばかり心を奪われることなく、自分のアンテナを高く広く張りめぐらして勉強してほしい。

そして、今日まで流れ続け、明日へと流れて行く大河のような人間の歴史と、そこに語られてきたさまざまな人々の物語や悲喜劇を知ってほしいと思います。

それが人生を生き抜いていく大きな武器になると思うのです。」

 

情報があふれている世の中で、自分で知識をつけて、長期的な視野を持つことが本当に大事だと感じました。

 

よく「歴史は繰り返す」と言われますが、時代や場所は変われど、同じような過ちや失敗を繰り返してきた人類そのものから今後も学んでいきます。