数字のセンスを磨く~さおだけ屋はなぜ潰れないのか~
ふっちーこと渕上です♪
以前に話題になっていたこの本を手に取りました。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
- 作者: 山田真哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/02/16
- メディア: 新書
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まず、タイトルが人目を引きますね!
生活をしていて誰もが一度は「あの店はいつもお客さんがいないのになんで潰れないのだろうか?」と思ったことがあると思います。
会計と聞くだけで触れたことが無いと遠ざけてしまいがちです。
この本では、日常生活での「身近な疑問」から会計を考えるという目線で書かれており、知識がなくても非常に読みやすい本だと感じました。
まず、著者が利益を出すためには大事なこととして挙げていたのが
・売り上げを増やす
・費用を減らす
この2つの方法しかないと書いています。
これは確かに!と納得できますが、「それで具体的に?」ということで、扱っていた身近なテーマで一番面白いなと感じた項目を紹介します。
ベッドタウンにある高級フランス料理店。
あまり客はいなさそう。
なぜ経営できているのだろう?
こちらの答えが、
「シェフが教えるフランス料理教室」「ソムリエが教えるワイン教室」
を通常の営業時間の隙間時間に開催し、本業以外にも工夫することで、副業だけでも利益を上げることにより商売が成り立つとありました。
副業の「料理教室、ワイン教室」だけの商売では潰れてしまいますが、
ポイントは本業の「高級フランス料理店」があってこその相乗効果です。
また、日々の生活でも大事にしたいなと思った考えが、「節約は絶対額で考える」というもの。
・1000円のモノを500円で買う
・101万円のモノを100万円で買う
実生活では下を選んでしまいがちではないですか?
例えば、毎日10円節約したとしても、1年間で3650円。
絶対額で考えると1万円を節約したり、飲み会を1回断わるなど工夫ができます。
購入者の50人に1人、無料キャンペーンを実施中!
全体の数に惑わされることなく「1単位あたりの数」を算出し、他の数字と比較することが大事です。
一見「おトク!」と思いますが、「100人に2人しか当たらないなら、割引率で考えればたったの2%。だったら確実に5%割引してもらえるところで買おう」と結論づけられるとあります。
会計の本質は 「目に見えないものを数字にして可視化する」こと。
センスを磨くことがビジネスパーソンや主婦の方にとっても大事ですね。
日常のなにげない疑問をそのままにせず、興味を持って考えることで、流されるだけではなく自ら主体的に動くことができます。
会計という切り口からお金のセンス、数字のセンスを磨くことの面白さを感じた一冊です。